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JA通信編集部がゆく!
安全・安心で栄養たっぷりの 福岡産アスパラガス。
2021.08.01
野菜
だいぞー
執筆者
Y.N
JA福岡市管内の農畜産物の魅力や当JAの活動を皆様にわかりやすくお伝えしてまいります!
一人でも多くの方に農への興味を深めてもらえると幸いです。
JA福岡市管内の農畜産物の魅力や当JAの活動を皆様にわかりやすくお伝えしてまいります!
一人でも多くの方に農への興味を深めてもらえると幸いです。
福岡が誇るこだわりの ブランド野菜。
福岡県では平成10年よりアスパラガスの生産を推進・拡大し、平成20年に福岡ブランドの「博多アスパラガス」が誕生しました。博多アスパラガスは、1月から10月にかけて雨よけハウスによる半促成栽培で育てられます。前半はハウス内で保温し、後半はハウスの両側を開けて育てるため、生育を早めながら、できる限り自然環境下で栽培できるという利点があります。また「博多アスパラガス」ブランドは、減農薬で栽培、持続性の高い農業生産方式を導入しており、「エコファーマー」の認定も受けています。
全国にこの味を届けたい。
今回、博多アスパラガスの魅力を知るため、JA職員の山本さんとともにアスパラガス農家の末松勝さんのハウスを訪れました。ハウス内には、美しい緑が一面に広がっています。「これらは1本ずつ独立しているのではなく、地下でつながっているんですよ」と山本さん。地中で水平方向に伸びる地下茎と、そこから分化して地上に伸びる地上茎があり、私たちが普段アスパラガスとして食べているのは、地上茎の若芽を収穫したものです。「親しみ深い野菜でも、成り立ちは意外と知らないですよね」と話す山本さんも、初めて知った時には驚いたと言います。博多アスパラガスの収穫のピークは春と夏。前年の秋から地下茎に蓄積していた養分で春芽を育て、収穫後は若芽を成長させて親株にし、その葉を光合成させることによって次の夏芽を育てます。親株を何年も使うため、年数が経つと収穫量が減ってくるのがアスパラガス栽培の難しいところです。10〜15年で植え替えますが、全てを掘り起こす大変な作業となります。そんな農家の絶え間ない努力によって作られる博多アスパラガスは、品質の良さから全国的にも人気が高まっています。現在、県全体で栽培面積を増やす取り組みが進められており、JA福岡市でも新規参入農家の支援や栽培講習会、適正な価格調整を行うなど、生産・販売のサポートに力を入れています。
甘みと食感で旬を楽しむ。
季節によって違った味わいが楽しめるのも博多アスパラガスの魅力。春芽は甘みが強く根元まで柔らかいのが特長で、夏芽はシャキシャキとした食感で鮮やかな緑が食欲をそそります。また、疲労回復効果のあるアスパラギン酸や、妊娠中の女性に嬉しい葉酸などの栄養素も豊富に含まれています。おいしいアスパラガスを見分けるポイントは、穂先がピンと立ち、茎にハリとツヤがあり、緑が濃いもの。ラップや密閉袋に入れて、穂先を上にして立てて冷蔵庫で保存すると長持ちします。安心・安全なおいしい博多アスパラガスで、食卓に彩りを添えてみてはいかがでしょうか。